眠りの最重要課題は体圧分散
快適な眠りの最重要課題は ”体圧分散”
現在までの日本の睡眠環境では掛け寝具でなく敷き寝具にこそ最大の問題がある。これがが劣悪、粗悪、不当な機能、商品で満たされていることが最大の問題である。
又そうした寝具に満たされる背景としての敷き寝具に関する考え方、なかんずくは体圧分散に関する理解、考え方の誤りにこそ問題がある。
では体圧分散とは何か?
人が眠る為に横たわると身体には直立時とは異なる部位に荷重が掛かる。
ひとつは身体の頭部から足先に掛けて全面的に重力が掛かる。
身体に接触する面の肉体部分の凸部分には部分荷重で全体の荷重が掛かることとなり一方で身体の凹部分は
支えが得られない状態では常に下に下がろうとする力にさらされる状態となる。
この直立時とは異なる身体にかかる荷重から身体を解き放つあるいは緩和する機能が体圧分散(機能)である。
この機能が十分でないと身体の凸部(仰臥時は主に臀部や肩甲骨、横臥時は肩や骨盤)集中する荷重では痺れや痛みを覚え同時に
凹部(仰臥時は主に腰や頚椎、横臥時は腰側湾部すなわち横腹部と首筋部)は下に下がろうとする圧力にさらされ主に骨格部やそれと連動する筋肉部分へ苦痛や痛みを覚える状態を生む。
このような身体に掛かる荷重、圧力を緩和する役割、働きが体圧分散である。
睡眠時の寝具には様々な機能、働きが求められるが現在までも、又只今も日本の睡眠環境の中でもっとも人々を苦しめている睡眠時の苦痛、身体の痛みの発生それに伴う睡眠時の覚醒や深い眠りが取れない等の状態の解決、改善の為の体圧分散機能寝具すなわちそうした敷き寝具、マットレス、ベッドとはどういうものか?またそうした働きのできないものあるいは十分でないものはどのようなものかを含めて述べていきたい。
体圧分散できない敷き寝具の例
敷き寝具は柔らかいものが良いのか?硬いものが良いのか?という二者択一的な選択肢で捕らえようとする傾向がある。
また一方で柔らかすぎても硬すぎても駄目、適度な硬さと柔らかさが必要という曖昧な表現で終わり結局何が良いのか分からない主張も非常に多く見受けられる。
ここでは個別具体的に日常生活で幅広く使用されている敷き寝具について観てみよう。
1:床に煎餅布団
2:低反発マットレス
3:コイルマットレス
4:高反発と言われるマットレス
5:柔らかいのに高反発マットレス
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